漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
夫35歳、妻35歳。体外受精を希望したのはご主人の方とのこと。結婚後5年経過し、まだ若い二人に顕微受精の費用は重荷ですが、ご両親の援助がありました。夫の体格は良いほうで、少しポッチャリ系。妻は瘦せ型ですが、ホルモン剤の多用でしょうか、少し浮腫んだ感じに見えました。舌診にもその兆候は出ていました。体外受精にあたって、胚盤胞を3個凍結していましたが、そのうちの2個の移植では着床しませんでした。そのため漢方で体作りをして受精卵を移植することに決めました。「そうでないと、また同じことの繰り返しになりそうで自分の体に自信が持てない」と、妻は言葉にも力がありませんでした。
妻は子宮の厚みに問題ないそうで、排卵に至るまでの卵子の成熟を促すホルモン剤、20ミリ位をメドに排卵誘発剤を使って排卵させ、培養士に選択された精子を顕微鏡下で卵子に挿入する。初期胚ではなく着床しやすい胚盤胞の3個を凍結保存。2回とも失敗に終わり、残り一つに託す思いは「これでダメなら諦めよう」だったとのこと。10ヶ月後最後の1個に思いを託し、見事に着床。誰よりも早くその予兆を知った妻は「興奮を抑えられなかった」と同時に夫にも確定するまでは黙っていました。「また今度も・・」という懸念が拭い去れなかったそうです。一度出血したときがあり産婦人科の先生に連絡するも「安静にして」と言われ,かなり不安に襲われた時も相談をうけ、漢方が効を奏し即効性をもって対応できました。この時も本当に喜ばれ、めでたくご出産されました。
TEL:0735-29-1780
住所:和歌山県新宮市谷王子町2-7